どーもです!イーダです。
日本を代表する作家の
多和田葉子(たわだ ようこ)さん。
ドイツのベルリンに在住し、ドイツ語と
日本語で創作する、ノーベル文学賞に最も
近い日本人の一人とも評される
バイリンガル作家です。
今回はそんな多和田葉子さんが
ドイツに移住した理由と、
多和田葉子さんのお薦め作品を
お話しさせて頂きます。
もくじ
1. 多和田葉子さんのドイツ移住は何故?
多和田葉子さんは早稲田大の第一文学部を
卒業してすぐ、1982年(昭和57年)に
ドイツのハンブルクに移住しています。
何故ドイツに移住したかったのでしょうか?
それはドイツ語で
小説や詩を書いて、
作品を作りたかった
からです。
多和田葉子さんは早稲田大学を卒業後、
ドイツのハンブルクにある書籍取次会社に
就職。
その後、ハンブルク大学大学院の修士課程を
修了しました。
多和田葉子さんは、1987年にドイツ語と
日本語の詩集を出版してデビューしています。
しかし、日本よりも先にドイツで作家活動を
始めているのです。
2000年にドイツの永住権を取得し、
その後2006年よりベルリンに在住して
チューリッヒ大学大学院で博士課程を修了。
ドイツ文学の博士号を取得しています。
ドイツ大好き!
ドイツ語大好き!
ドイツ文学大好き!
なんですね。
出典 https://www.google.com/
2. 多和田葉子さんのお薦め作品は?
三十数年にわたりドイツ語と日本語の両言語で
素晴らしい小説や詩などを書き、多くの賞を
受賞している多和田葉子さんのお薦め作品を
以下にご紹介します。
とは言っても非常にたくさんあるのですが…。
1 | 『かかとを失くして』 |
1991年(平成3年) 第34回群像新人文学賞 | |
「書類結婚」するために、夫がいる遠い異国に来た主人公の戸惑いを描いた小説 |
2 | 『犬婿入り』 |
1993年(平成5年) 第108回芥川龍之介賞 | |
学習塾の先生が「犬婿入り」の話をしたら本当に犬男が押しかけてきて奇妙な2人の生活が始まるという、民話的世界観を繰り広げた作品 |
3 | 『容疑者の夜行列車』 |
2003年(平成15年) 第14回伊藤整文学賞 | |
2003年(平成15年) 第38回谷崎潤一郎賞 | |
移民や人権、国籍や性別の違いなどという社会問題を直視した作品 |
4 | 『雪の練習生』 |
2011年(平成23年) 第64回野間文芸賞 | |
親子3代にわたる北極グマの物語に、冷戦期からの激動の世界史を重ねた感動物語 |
5 | 『献灯使』 |
2018年(平成30年) 全米図書賞(翻訳部門) | |
大災厄の後に鎖国状態となった近未来の日本を描いた小説 |
多和田葉子さんはこれまでドイツ語と日本語の
両方で20冊以上出版されています。
また、フランス語、英語、イタリア語、
スペイン語、中国語、韓国語、ロシア語、
スウェーデン語、ノルウェー語、
デンマーク語、オランダ語などの翻訳も
出ています。
本当にスゴイです!
出典 https://www.google.com/
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3. 最後に 〜まとめ〜
如何でしたか?
多和田葉子さんは、ある取材のインタビューで
こんなことを言っています。
「海外にいると常に国の『境』を意識します。
パスポートの審査を通るときはすごい緊張感。
その瞬間にぎゅっと小説の題材を考えることが
多いですね」
多和田葉子さんの作品は「移動」とそこに
関係する異国の言語による「境界」が
大きなテーマになっていると言われています。
…2020年には紫綬褒章も受賞されました。
これからも目の離せない、日本を代表する作家
のお一人ですね。