こんにちは。イーダです。
今、一次産業のトレンドとしてスマート農業が
ありますね。
今回はスマートと農業とは何かを分かりやすく
ご説明し、簡単に始める方法や費用の問題など
についてお話しさせて頂きます。
もくじ
1. スマート農業とは?
スマート農業とは、ロボット技術や
情報通信技術(ICT)の先端技術を活用して、
農作業の軽減と省力化を図る、新たな農業の
ことです。
日本の農業の現場では、依然として人手に頼る
作業や熟練者でなければできない作業が多く、
省力化や人手の確保、負担の軽減が重要な課題
となっています。
そこで、スマート農業を活用することにより、
上記のような課題を解決すると共に、農業を
新たな仕事とされる人の確保や技術力の継承
などを目的としています。
出典 https://www.google.com/
2. スマート農業を簡単に始める方法は?
このように、スマート農業は先端技術を駆使
します。例えば自走式の農機ロボットとか、
ドローンとか、色々なセンサーが貼り巡らされ
た完全制御のビニールハウスですとか…。
おそらく初期費用としては膨大な額になるで
しょう。
そこで、「スマート農業アライアンス」という
取り組みを実施しているIT企業があります。
この取り組みを活用すると、スマート農業を
始めるに当たって費用が一切掛からずに
ドローンや情報通信技術の機器を導入でき
ます。
高額なスマート農業の機具を購入してもその
代金の回収には何年、何十年と掛かることで
しょう。
しかし、「スマート農業アライアンス」では、
無料で最先端のスマート農業を導入・運用する
ことができるそうです。
当然、スマート農業への参入や新規就農に
対してもサポートしてくれるでしょうし、栽培
した農作物は独自の経路で販売できるとのこと
です。
ですので、先ずは
「スマート農業アライアンス」について調べて
みることをお勧めします。
出典 https://www.google.com/
3. スマート農業に補助金ってあるの?
また、スマート農業に対する補助金や助成金は
あるのでしょうか?
あります!
国である農林水産省が進める補助金・助成金は
もちろん、地方自治体が執り行うものも数多く
ありますので、各都道府県で調べてみて
ください。
ここではご参考として、2020年度に実施された
農林水産省の補助金制度を挙げてみます。
スマート農業総合推進対策事業 | |
概要 | 農業機械の自動走行など、生産性の飛躍的な向上につながる先端ロボットを農業現場へ導入するための安全性確保策のルールづくりを推進する事業。次の1.か2.に該当する取り組みを支援する。
1.ドローン等小型の無人航空機による空中散布に関する安全性確保策の検討 |
対象経費 | 直接経費(備品費、事業費、旅費、謝金、人件費、委託費、役務費、 雑役務費)および一般管理費 |
上限金額・助成額 | 1. 1,500万円・1,000万円 2. 5,053万円・4,000万円 |
補助率 | 定額 |
次世代につなぐ営農体系確立支援事業 | |
概要 | データ駆動型農業を実践した施設園芸(スマートグリーンハウス)への転換の促進を目的とした事業。転換に取り組んだ産地でノウハウを取りまとめ、全国的に波及させるための取り組みを支援する。 |
対象経費 | 備品費、賃金、事業費、旅費、謝金、委託費、役務費、雑役務費 |
上限金額・助成額 | 7,000万円 |
補助率 | 定額 |
スマート農業総合推進対策事業:土づくりイノベーションの実装加速化 | |
概要 | 農地土壌の劣化が農業生産の持続性向上にとって喫緊の課題となっていることを踏まえ、科学的データに基づく土づくりを推進する環境を整備するため、土づくりのイノベーションの実装を加速化する取り組みを支援する事業。 |
対象経費 | 備品費、事業費、旅費、謝金、人件費・委託費・役務費・雑役務費 |
上限金額・助成額 | 500万円 |
補助率 | 1/2 |
また、スマート農業のために実施している補助金・助成金ではないが、スマート農業でも使える補助金・助成金もあります。
経営継続補助金 | |
概要 | 新型コロナウイルス感染症の影響を克服するため、感染拡大防止対策を行いつつ販路の回復・開拓、生産・販売方式の確立・転換などの経営継続に向けた農林漁業者の取り組みを支援する制度。 「接触機会を減らす生産・販売への転換」の一環として、自動選別機やドローンといった、省力化機械の導入に活用することもできる。 |
対象経費 | 1. 経営継続に関する取組に要する経費(補助対象経費の1/6以上を業種別ガイドライン等に則した「接触機会を減らす生産・販売への転換」または「感染時の業務継続体制の構築」にあてること) 2. 感染拡大防止の取組に要する経費 |
上限金額・助成額 | 1. 100万円 2. 50万円 |
補助率 | 1. 3/4 2. 定額 |
強い農業・担い手づくり総合支援交付金:地域担い手育成支援タイプ | |
概要 | 農業者の経営基盤の確立やさらなる発展に向けた農業用機械・施設の導入を支援します。特に、労働力不足などの課題に対応するロボット技術・ICT機械等の導入については優先される。 |
対象経費 | 農業用機械・施設(ロボット技術、ICT機械等の導入は優先) |
上限金額・助成額 | 300万円(融資を活用すること) |
補助率 | 融資残額(事業費の3/10以内)など |
強い農業・担い手づくり総合支援交付金:先進的農業経営確立支援タイプ | |
概要 | 広域に展開する農業法人などが、創意工夫と経営判断により経営の高度化に取り組む場合、必要な農業用機械・施設の導入を支援。 |
対象経費 | 農業用機械・施設(耐用年数5~20年) |
上限金額・助成額 | 個人1,000万円、法人1,500万円 |
補助率 | 融資残額(事業費の3/10以内)など |
IT導入補助金 | |
概要 | 農業に限らずさまざまな業種を対象に、生産性の向上につながるIT活用を行った事業者に対し、その経費の一部を補助する制度。 顧客情報や売上管理に必要なパソコンやタブレットの購入費などに活用できる。 農業においては、生産管理や作業管理など付加価値の向上につながるITツールも対象となる。 |
対象経費 | ITツール導入費(ソフトウェア費、導入関連費など) ※IT導入支援事業者により、予め事務局に登録されたもの |
上限金額・助成額 | 30万~450万円 |
補助率 | 1/2 |
以上のような補助金・助成金制度があります。
参考にしてみてください。
4. 最後に 〜まとめ〜
スマート農業はこれからの一次産業を担う上で
とても重要になることは間違いないでしょう。
スマート農業への移行は必然の過程なのかも
しれません。
しかし今現在、スマート農業の導入には
いくつかのデメリットが存在することも確か
です。
その最たるものがイニシャルコストの高さで
しょう。
ですから、本気でスマート農業の導入をお考え
の皆さまは、
上述した「スマート農業アライアンス」への
参加や、補助金・助成金制度の有効な活用を
考えて頂ければと思います。